昨日のブログの続きになります。
私の父は厳格でずっと、高校生位まで敬語で話していました。
そんな父が母を亡くして半年。涙もろくもなり、寂しくない訳ないなと。
二人で行っていた、旅行や映画や美術館にも行きたいのだろうと思い、
連れて行って上げたいと考え始めていた時、
急に涙が止まらなくなりました。
それは、母の事ではなく、
私が小さい時に、父にあちこち連れて行ってもらった事を思い出したからでした。
10歳下の妹が生まれ、母が忙しくなったので、私は遅い反抗期だったのでしょう。
父が休みの度に、あちこち連れて行ってくれたのです。
それは美術館や演劇に博物館。当時としては珍しい、美味しいオシャレなごちそうを食べて、
テーブルマナーも教えてもらいました。
学芸員の資格を取ったのも、小さいときから美術館に足を運んでいたからかもしれません。
それは、厳しい父のありったけの愛情だと気付いたのでした。
たくさんたくさん、受け取っていたのだ。
たくさんたくさん愛情を与えられていたのだ。
そう思ったら、涙が止まらなくなったのでした。
今の自分は、そんな楽しい1日を積み重ね、
そして父と楽しい1日を過ごしたいと思っている。
与える事と受け取る事が長い年月を経て大きなエネルギーになって
やってきているような気持ちになっています。
このことを、実は父はあまり覚えていないのです。
それこそ、見返りを求めない無条件の愛だったのだと思うのです。
見返りを求めたり、エゴではなく、
受け取る事と与える事が出来るようになりたいです。
難しいかもしれないけど、
すっごくシンプルで心や身体にストレスがない生き方になっていくと思います。
そこには、ただただ感謝しかありません。
目に見えないけど、多くの人たちからの大きな愛に気付いた時、
きっと号泣すると思います。
私は今回は何度目かの体験でした。
止めどなく流れる涙は、そのままでいいのです。
無駄なものが流れて行くのでしょうね。
スッキリしますよ。オススメです!
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